ちょっとかめおか

〜ちょっとかめおかNo.30(2008.2.10しのはら咲子となかまの会発行)〜

電磁波の影響を少しでもおさえるために

各地で携帯電話タワー(携帯電話中継基地局)による電磁波の影響を心配し、その建設に反対運動が起きています。亀岡市でも、千代川に携帯基地局の建設が計画されましたが、不安を感じた近隣住民の方の声などによって、当初計画されたところへの建設は見送られたようです。

皆で声を上げることで、変えられることもあるんだと、勇気づけられます。

非営利特定法人「食品と暮らしの安全」は、

  1. 基地の所在地と周辺の電力密度のデータをモニターし、公表する。
  2. 技術的に可能な最低限の放射にとどめる。
  3. 周辺の病院や学校への放射が強くならないよう、配慮する。

以上のことが必要だと指摘しています。ただ、皆が携帯電話の利便性を高めようとする限り、基地局は増え続けます。根本的には 「もっと便利に」という私たちの欲望がふくらみ続けることで、安全が脅かされたり様々な歪みが出てくることも、考えなければと思います。

身近にある電化製品の電磁波などにも関心を持ち、まずは「知ること」から始めたいと思います。

(しのはら咲子となかまの会代表:村山起久子)

※「携帯電話基地局からの電磁波は、ガンや心臓病、生殖器系の病気、神経系の病気、致死率などを増加させる」 ことが心配されている。
(京大・荻野晃也教授監修『携帯電話タワー周辺に及ぼす電磁波の健康影響』より)
くらしの中の電磁波

携帯電話中継基地局
周辺住民の不安に対し自治体は?

亀岡市も含め多くの自治体は、基地局の位置すら把握せず、住民の不安にも背をむけたままです。しかし下表の自治体では、住環境への不安を解消することは行政の役割だ、という姿勢で取り組んでいます。

 盛岡市
(条例)
鹿児島市
(条例)
前橋市
(指針)
いわき市
(指針)
業者による
住民への説明
住民の申し出で
業者が説明会
住民の申し出で
業者が説明会
建築申請前に
近隣住民と協議
住民の申し出に
誠意を持って対応
業者が行政へ
届け出る内容
・事前に届出
・説明会の報告
・事前に届出
・説明会の報告
住民との協議内容の報告・説明会の報告
建設に当たり、
業者が配慮
すること
・第1種低層住居専用地域を避ける
・電波障害対策
・住環境に配慮
・電波障害対策
・住環境に配慮
・電波障害対策
・住環境に配慮
・住民との合意
形成に努める
住民と業者で
争いになった場合
市が調整市が調整(規定なし)(規定なし)

他にも国立市、長崎市、福岡市などがよく似た規定を作っています。また東京都羽村市は「環境基本計画」の中で「電磁波は未解明な点もあるが、将来に問題を残さないため」とし、次のことを業者に求めています。
@基地局の周りに十分な土地を確保する
A周囲に防御壁を作る

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亀岡の“水と緑”だいじょうぶ?

〜森林保全を考える〜

亀岡の魅力は?
と聞かれたら「自然にあふれ、緑がいっぱい」「水がきれい」と答える人が多いのではないでしょうか。 市長は「水と緑のにぎわいの町」を市のセールスポイントにしています。私もまちづくりの方向として大賛成です。

しかし、 亀岡の森林は本当に豊かな緑にあふれているのでしょうか。また、市は、森林保全のためにがんばっていると言えるのでしょうか。

森林や里山林の中に入って、様子を見ると?

私は本梅町に住み、春は山菜とり・秋はマツタケ狩り・冬には薪集めと、山によく出かけます。山道を行きながら回りの森林を見ると、手入れが行き届かない杉やヒノキの林が目立ちます。これは市内全域(日本の多くの森)で見られることです。

町から見る遠くの山は緑豊かに感じますが、中に入ると、木々は混み合いへし合いしながら、やっと生きている感じです。山肌に日光が射し込まず真っ暗で、植林された杉やヒノキ以外の植物はほとんど生えていません。これでは、様々な生き物が生きていけません。雨水をためたり、きれいにしたりする力も衰えています。

豊かな「水と緑」は、間伐や枝打ちなどの手当てをしないと、壊れてしまいそうです。すでに、山の持ち主ではないボランティアの方が活動を始めておられます。この活動が市全域に広がればいいと思うのですが、行政は何をすべきなのでしょうか。

森林は市民の共有財産、市役所の役割は?

行政が持っている大きな力に「市民にいきわたる広報力
があります。ぜひ、これを使い、

@森林がみんなに役立つもので、共有の財産であること 
A水と緑が危うい状況にあること 
B森林ボランティアの活動の様子

知らせてほしいと思います。
(* 亀岡市では森林ボランティア「亀岡里山クラブ」が活躍しています)

また、行政は一定の「信用」を持っています。今、一定規模以上の企業は温室効果ガス削減のための努力をしています。森林保全に役立つ間伐や広葉樹の植林も削減値に加算されます。市役所の「信用」を生かし企業や地権者に行政の方から働きかけてほしいものです。

「豊かな緑を守る条例」で京都府は森林を府民共通の財産と位置づけています。

一方、12月議会で栗山市長は「森林保全は、基本的に地権者の責任」と答えました。まず、この認識を変えてほしいな、と思います。

(八木 正行)

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「ちょっとかめおか」とは

しのはら咲子となかまの会(現 かめおか夢咲くネット)が、その見解をまとめ発行している通信です。

政治は生活。議会を生かさなもったいない!

しのはら咲子となかまの会(現 かめおか夢咲くネットは、自由な一市民として、市民の思いを政治につなぐ活動をしています。

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今号の内容に関して、しのはら咲子が07年12月議会で質問しました。(答弁要旨を公開しています)

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